GPD Pocket 3 は、いおぶろぐの予想通りの進化だったのでは?~でもスペックは残念だなという話~
GPD Pocket 3 はIndieGoGoのページも用意され、ツイッターでもほぼ完全なスペックが明かされました。
表にしなくても、この↑画像であらかたわかる感じですね。
いおぶろぐ予想が当たっていた?
ところで、↓のページ及び、そこから辿れる過去ページをご覧ください。
そこでいおぶろぐが言っていることを要約すると、
- GPD WIN MAX は GPD MicroPC の進化版じゃね?
- GPD P2 MAX はだいぶアレだったので、GPD WIN MAXの筐体流用してビジネス向けに仕立て直せばよくない?
で、改めてGPD WIN MAXとGPD Pocket 3を並べて比べると…似てないっすか?
そりゃPocket 3の方が角ばってるとか相違点はいろいろあるけれども…、
もしかしてGPDの中の人、いおぶろぐ見て参考にした?😆
いおぶろぐの、Pocket 3のマルバツ
妄言は置いといて、いおぶろぐの〇×ポイントはこちら。
〇画面を裏返せるようになった
(いおぶろぐは360°ヒンジ(いわゆるYOGA)よりもこの180°ヒンジの方が好き)
〇タッチパッド搭載(Pocket 2までの光学マウスはやっぱりちょっと…ねぇ)
〇シリアルコネクタの「モジュール化」で、仕事用PCとしての立ち位置を明確化
×8インチである(GPD P2 MAXで8.9インチにしたんだから、同等以上の大きさが欲しかった)
×筆圧感知パネルである
「×」の解説
良い部分はいいのです。悪い部分に対していおぶろぐはいろいろ言いたいのですよ。
筆圧感知パネル
GPD MicroPCは素晴らしい割り切りだったと思います。6インチサイズのモニタにタッチパッドという組み合わせ。
じゃあPocket 3の筆圧感知式パネルでタッチパッドもある、というのは過剰装備なのでは?
かつてCHUWI MiniBookで絵を描いたときに思ったのは「お絵描きするには8インチは(物理的に)狭すぎる」です。
おなじく紹介した「TouchKey」などを使用して、左手の指である程度のメニューを起動できるようにしておけばまだマシになるのですが、割り当ててない機能やアプリのファイルメニューをスタイラスで押そうとすると、小さすぎて難しい。特に画面解像度をFHDの「100%」にした状態で、各種アプリの「ファイル」メニュー(の文字)はまともに押せたもんじゃありません。
まあこれはWindowsタブレットでの(様々な画面サイズや解像度での)使用をあまり考慮してないと思われるWindowsお絵描きアプリ側にも責任がある気もしますが、どちらにせよ「ガチお絵描きに8インチは狭すぎる」というのは変わらない気がします。なので、スタイラス機能なしで値段を下げてほしかった…。
とはいえ、
・8インチで非タッチのパネルなんてもはや需要がないので部品として作られていない
または
・非タッチパネルも筆圧感知パネルも調達価格がほぼ変わらない
ので、ならば筆圧感知パネルを選択した、という可能性も考えられるんですけどね…
パネルサイズが8インチ
結局前項の内容の続きになりますが、ペンを使っていろいろしようとすると8インチは狭い。GPD P2 MAXで8.9インチにしたんだからそのままパネルサイズ大型化に進めよ、と思うのですが。
でも、すでに8インチ主流の時代にMicroPCを6インチで出したGPDですから、「ビジネス向けは可能な限り小さく」というこだわりがあるのかもしれません。だったら筆圧感知パネルは過剰だったのでは?という話に結局戻ることに。
要するに、筆圧感知パネルという機能と8インチという大きさに、仕様のちぐはぐさを感じているのです。
期待外れ…
180°ヒンジはONE-NETBOOK A1がすでにやってる(A1は7インチ。A1はGPD MicroPCの対抗馬)
そして8インチ筆圧感知パネルは、いおぶろぐも弄ったCHUWI MiniBookがすでにやってる(MiniBookは360°ヒンジ)。
そして、10インチの360°ヒンジ、かつ700g台のUMPCとしてはONE-NETBOOKのOneMix4がすでにあるんですよね。ある意味UMPC完成形とも言えてしまうマシンが。
多分、CHUWI MiniBookが存在しなければ、
10インチのOneMix4 vs 8インチのGPD Pocket 3
という戦いになったんでしょうが、残念ながらCHUWIの横槍がすでに入ってます。
その戦況下に出してくる仕様なのかPocket 3は?と言いたくなります。
「モジュール」やタッチパッド、そしてローエンドCPU版もラインナップすることでビジネス向けをアピールするなら、アクティブスタイラス機能は不要だったのでは?と思うし、スペック的にこれでよしというのであれば、お値段はちょっと欲張っているのではないかと思います。
ハイエンドCPU版Pocket 3(スタイラス付き、「モジュール」は付いていない)で日本円11万円超。OneMix4は公式サイトのクーポン使ったりすると、スタイラス付けてギリ12万円台から。
…最新機種とはいえPocket 3はちょっと欲張ったお値段じゃないかなあ…。
まとめ
かつて「GPD WIN MAXの筐体流用して8インチのビジネス向け作れ」と言っておきながらなんですが、そのものをPocket 3として出すタイミングは「今じゃなかっただろ」と思います。
CHUWI MiniBook(とOneMix3)とガチ勝負できた時期ならともかく、2021年の今じゃない…。
それでもやるのであれば、パネルサイズをP2 MAXと同じ8.9インチにしておけばまだ差別化は出来たんだろうと思います。
MiniBookやOneMix3を触ったことある人ならわかると思いますが、FHD100%表示の8インチパネルは、いくらスタイラスの芯先が細くても、思い通りのメニューやアイコンを指すのはマジで大変なんですよ、表示が小さすぎて。
そういうのもあってOneMix4は10インチを選択したんでしょうから、そこでPocket 3が8インチというサイズを選択するなら、アクティブスタイラス非対応という割り切りをしても良かったんじゃないかな(そしてもうちょっと値段がお手頃でもよかったんじゃないか)、と残念なのです。
要するに、
- MicroPCの後継機とするのであれば、割り切りが足りないのでは?
- スペックをこれでよしとするのであれば、価格競争力が低いのでは?
ということ。
スペック(とお値段)を見ても、ワクワクしなかったんだよな~😔
それが残念なのです…。
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