ジェネリック Minibook 登場!しかも日本メーカーから!
まあまずは何も言わずにこの画像を見てくれたまえ。
CHUWI Minibook でしょ?うんうん、そう思うよね。じゃあこれは?
CHUWI Minibook の日本語キーボード版でしょ?…ん?ちょっとキーボードに印字が多い…?ファンクションキーとか微妙に配置も違う…何だこれ?
FFF SMART LIFE CONNECTED株式会社 さんの「8.0インチ ミニノートパソコン」(マニュアルでは「2in1 miniPC」)MAL-FWTVPCM1 です!
正直どこからどう見ても CHUWI Minibook ですので、『CHUWI からOEM供給を受けて日本メーカーが発売』っていうことなんでしょうね(想像ですが)。Minibook を(勝手に)大プッシュしてきたいおぶろぐで取り上げないわけにはいきません。いおぶろぐではこのマシンを「ジェネリック Minibook」と(もちろんいい意味で)呼ばせていただきます!
ジェネリック Minibook のスペック
OS | Windows 10 Pro 64bit 日本語仕様 |
CPU | Intel® Pentium® Silver N5000 Processor (2コア、4スレッド、 1.10 GHz – 2.70 GHz[Gemini Lake]) |
メモリ | オンボード4GB LPDDR4 2133GHz [増設不可] |
ストレージ | 128GB eMMC オンボード |
ストレージ増設 | 1スロット空き(M.2 2242 SATAサポート) |
ネットワーク | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n 2.4GHz&5GHz対応 + Bluetooth 4.2 |
ディスプレイ | 8.0インチワイド(16:10)フルHD液晶タッチディスプレイ (光沢、1920×1200ドット、輝度400cd/m² 最大1677万色、IPS液晶)、10点マルチタッチ静電方式 |
webカメラ | 静止画・動画対応、前面1基、200万画素 |
標準バッテリ | リチウムイオンポリマーバッテリ(7.4V 3,500mAh) |
サイズ | 200.6 x 130.6 x 17.9mm |
質量 | 約674g |
CPUは、Minibook の N4100 から N5000 へ進化しています。とはいえ同じGemini Lakeファミリですので、性能的にもほぼ一緒ではないでしょうか。Passmarkでもほぼ同一の数字になっています。
OSは、Minibook が Win10 Home だったのに Windows10 Pro を積んでます。頑張ったなーとは思うけど、頑張りどころが違うような気もします。CPUにi7とか積んでいるならばともかく、このクラスのCPUならProを望むユーザーは少ないと思われます。
そしてメモリ。CPUが廉価版とはいえメモリが4GBというのは2020年の現在において、 明らかに少ないと言わざるを得ません。しかも増設不可ってのはさらに痛いですね。
ストレージが128GBってのも少なめではありますが、これはMinibook同様増設出来ます。N4100版Minibook同様、M.2スロット(SATAインターフェース)があります。
そしてそしてディスプレイですが…、残念ながら筆圧についての記載はありません。CHUWI hiPen3 を使ってみたらもしかしたら筆圧が効くのかもしれませんが、使えたとしてもサポート外でしょうね。
キーボード
UMPC界隈ではどの機種でも議論が起こるキーボードですが、ジェネリックは当然のことながら Minibook と同じキーボードの形をしています。ですがキー配置が結構異なります。特にファンクションキーの列(上から2列分)。
いおぶろぐがいつも言う日本語入力切替キーですが、ジェネリックでは「Fn+Esc」となり、左上キーとのコンビネーションなのはいおぶろぐ好みです。とはいえMinibook日本語キーボードは日本語切替専用キーがあるので、その方が便利かもしれない…。
1列目がファンクションキー、2列目が数字キーという、「よく見る感じの配列」になっています。Minibookは(日本語キーボードであっても)1列目が特殊キー、2列目がファンクションキー列だったんですが、「なんで上下逆なんだろう」と思いますね、よくよく考えると。とはいえジェネリックも、F6~F12キーは専用キーではなく、Fnキーとのコンビネーション入力となるようです。
Minibookの日本語キーボードにあった Print Screen キーは当然あるとして、日本語関連の「無変換」「変換」さらには「カタカナ/ひらがな/ローマ字」、「Scroll Lock」キーまで用意されているというまさに変態キーボード(いい意味で)。
ただし、なぜか「F10」と印字してあるキーが見当たりません。日本語入力時にアルファベットへの変換ができないよ…。それは「Shift+無変換」×2で代用しろってことでしょうか。なんにせよ「F10」キーを廃する割り切りはすごいと思います。
ただ、どんなコンビネーション入力でもF10が入力できないとなると、半角英字への変換に加え、Visual Studio を使う時にステップ実行できずに困りますね。…メモリ4GBマシンではVSを動かすこと自体がなかなか厳しいとは思いますが。
まとめ
ジェネリック Minibook、スペックを見てみるとちょっとちぐはぐな印象を受けますね。CPUは廉価版、メモリも4GBと少なく増設不可なのに、OSはなぜかWindows10 Proを搭載。
とはいえ日本語キーボードには並々ならぬこだわりを感じます。このキーボードで日本語の文章を打つとだいぶ「捗る」ことでしょう。
日本メーカー製品だから技適マークが付いていること、日本語マニュアルや日本語でのサポートがあること。そして大きさと重さを気にせずどこにでも持ち歩けるWindows10マシンであること。これらすべてが欲しい人にとって、ジェネリック Minibook…もとい、MAL-FWTVPCM1 は選択肢の一つになると思います。
ちなみに言うと、CHUWI Minibook も技適マークは付いています😜
追記
店頭販売情報を記事にしました。
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