Kawasaki Z/Ninja BEV の出力は11kW?~バッテリーから出力を妄想~

2022年11月12日

カワサキの電動バイク Z/Ninja BEV が EICMA2022(ミラノショー)で発表されました。
その際に出力値は公表されておらず、いくつか記事を当たったものの、"11kW" だとする海外記事に『イマイチ根拠に乏しく』などと書いてしまいました。

でもそういえば、2022年の夏ごろに、その根拠に当たりそうな記事を見ていたことを今更ながらに思い出しました。
先に謝ります、すみません。
そして、

Z/Ninja BEV の出力、やっぱり(最大)11kWじゃね?

出力11kW説の根拠

The proof comes from an updated vehicle identification number (VIN) decoder for 2023 Kawasaki models that was released by the U.S. National Highway Traffic Safety Administration.

The VIN decoder lists two models going by the unfamiliar code names NX011AP and NR011AP.

https://www.motorcycle.com/new-model-preview/two-electric-kawasaki-streetbikes-coming-for-2023.html

こちらの記事によると、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の車両識別番号(VIN)デコーダーに、カワサキ2023モデルとして「NX011AP」「NR011AP」の2モデルが記載されているそうです。

The last few columns on the right are what gives away the electric powertrain. After the Super Sports/Sports column, the VIN decoder lists the engine displacement, number of strokes in the engine cycle, number of cylinders, and the claimed engine output in kilowatts.

The NX and NR models have no listed displacement, zero strokes and zero cylinders, while producing a claimed output of 11 kW (14.8 hp). This tells us that the mystery models are not powered by an internal combustion engine, leaving us to assume an electric powertrain.

https://www.motorcycle.com/new-model-preview/two-electric-kawasaki-streetbikes-coming-for-2023.html

排気量や気筒数の記載がなく、出力は11kWであると記載されているそうです。
排気量の記載がないということは、電動パワートレインを想定している、と。

2023年モデルの電動バイク、ということは、今回発表された Z/Ninja BEV とみて間違いないでしょう。
その出力は11kW、ということは、EUのA1ライセンスの範囲内でもあり、カワサキのリリース文書とも矛盾しません。

Z/Ninja BEV の出力は(最大)11kW、で確定では?

上記の記事が正しい、とすればですが…🤔

そして最大11kWだとすると、定格出力をわざわざ1kWに抑えるとも考えづらく、定格出力1kW超となると、日本での車両区分は軽二輪、ということになりますね。
原付二種・軽二輪論争(?)について、詳しくは前回の記事をご覧ください。

Z/Ninja BEV のバッテリー容量から考える出力

ちょっと電動バイクについて調べたことがあるなら、Z/Ninja BEV のバッテリー容量が3.0kWh、と聞いて眉をしかめたと思います。

少なくね?😥

たびたび例に挙げますが、SUPER SOCO TC MAX のバッテリー容量は 3240Wh(=3.24kWh)だし、それよりさらに小さい13インチホイールで、定格出力1kWモーター(原付二種)の TROMOX UKKO S だって3960Whです。
ということは Z/Ninja BEV の1.3倍です。

すでに発売されていて、Z/Ninja BEV より車格が下のモデルより搭載バッテリー容量が少ない、となると、「(出力11kWで)航続距離が短い」か「(航続距離を伸ばすために)出力が低い」かのどちらかにしかならないでしょう。

すでにそれを指摘する記事がありました。

Allerdings: Mit nur 3 kWh Kapazität wird Kawasaki die Leistung deutlich drosseln, um trotzdem eine vernüftige innerstädtische Reichweite zu bieten. 6 bis 8 Kilowatt Leistung und 20 bis 25 Nm Drehmoment werden es wohl werden.

https://www.motorradonline.de/elektro/kawasaki-z-ev-ninja-ev/

『ただし、容量がわずか 3 kWh の場合、カワサキは、合理的な都心の範囲を提供するために、電力を大幅に調整します。おそらく、出力は 6 ~ 8 キロワット、トルクは 20 ~ 25 Nm になるでしょう。』

合理的な都心の範囲を提供するために=都市部での通勤に耐えうる航続距離、だと思います。おそらく100km弱、といったところでしょうか。
つまり(最大)出力11kWだとした場合、わずか3kWhのバッテリー容量では全然距離走らないのは自明なので、出力を抑えるだろう、ってことですね。まあ自然な考え方ですよね。

単純にモーターの出力を抑えたものを搭載するのではなく、SUPER SOCO TC MAX のように、3段階出力モード切替スイッチ、とか付けてくるかもなあ…。
あるいは回生充電がめっちゃ効率的に行われるような技術を開発したのかなあ…。

妄想が弾みます。

【追記】
なんと、都内で Z EV のデモ走行および撮影が出来るイベントが催されるというので見てきました!