GPD Pocket 2 にサブディスプレイを

2019年2月1日

GPD Pocket 2 の画面が、いくら「思ってたよりくっきり見える!」と言ってみたところで、7インチなのは変えようがない。そこそこ位置が高めのテーブルがある環境ならいいのですが、ソファ+低めのテーブル(しかもソファから位置が離れてる)の喫茶店だったり、電車内で膝の上にPocket 2を載せている状況とかは、もう純粋に目から画面までの距離が長くなってしまうので、小さい文字とかは見えづらくなります。

まあ電車内なら両手持ちをすれば良いのですが、落ち着いて画面を見たいのにPocket 2を置ける位置が離れている場合はどうすればいいだろう…。

画面を大きくすればいいよね!

…Pocket 2のモニタを換装しようとかいう話ではなく、サブディスプレイを取り付けてみようという話です。サブというか、大きなメインモニタとして使ってみようと。

GPD Pocket 2 に付けるサブディスプレイの選定

筆者はしがないサラリーマン、使える金額は決まっています。今回は余計な出費をしない方向で考えます。

手持ちのガジェットでサブディスプレイに使えそうなもの…、と部屋を見回すと、Kindle Fire HD 8.9 というタブレットがありました。 いわゆる「第一世代」のFire HDタブレットです。 日本では2013年3月に発売されたそうで、…5年前のモデルか…(遠い目)。でもこれしかないので、これでいきましょう。選定というか選択肢が他になかった…。

右のマシンが Kindle Fire HD 8.9 です。確かサンワサプライだったかのカバーをつけています。

使用するアプリの選定

タブレットとPocket 2をケーブルで繋げば映る!って単純な話ではないので、アプリを導入します。使わせてもらうのは、スマホ・タブレットを外部モニタとするアプリとして国産であり、歴史も長い「Komado」です。すでに「Komado2」がメジャーバージョンとなって久しいですが、こちらは有料アプリ。

今回は実験的な意味合いもあるので、まずは無料アプリで試します。

アプリのインストール

GPD Pocket 2には、「Komado2」のWindows用ソフトをインストールします。

Fire タブレットには、「Komado」アプリをインストールします。とはいえ Fire タブレットには Google Play Store が入ってません。どうにかしてapkをダウンロードし、Fire タブレットにインストール必要があります。私はPCのChrome拡張を使って、Play Store からapkをダウンロードしました。

画面が映るか?

まずはサブディスプレイとして「動作するか」を確認しましょう。Pocket 2 と Fire タブレットを同一LAN内に置き、Pocket 2のアプリを起動。その後タブレット側のアプリを起動します。

…なんというか普通に映りますね…。さっきまで Kindle だった右のマシンに、Pocket 2 と同じ表示がされています。

サブディスプレイとして実用的か?

結局これですよね。

 

優先度(速度←→画質)は4段階、キャプチャー間隔(低速←→高速)は6段階調整できます。優先度は速度側2段階は、Visual Studio のデフォルトサイズの文字が滲んでしまって実用に耐えそうにありません。キャプチャー間隔は、最高速一択でしょうね。恐らく現代のタブレットのマシンスペックや無線LAN速度だと、優先度最高画質、キャプチャー間隔最高速でも問題はないと思われます。

最高画質。画質だけなら十分実用的。

最高画質から一つ下げた画質。すでに文字の端がふわふわしててヤバイ。

最低画質。文字の読み書き用途としては実用に耐えない。

最優先・最高速設定で、マウスカーソルや文字入力がリアルタイムでタブレットに反映されるかというとさすがにそれは難しく、ワンテンポは遅れてしまいます。とはいえ許容範囲といえば許容範囲…かなあ?今日はちょっと考えながら文章を書こう!と決めた日なら許容できるかもしれません。が、空き時間にちょっと思いついたロジックでプログラミングしてみよう、みたいな用途ではイライラしか募らないでしょうね…。

結論

古めのAndroidタブレットを GPD Pocket 2 の大き目メインモニタとして代用するのは難しい、というのが結論です。

USBやHDMIケーブルで直接つなぐタイプのサブディスプレイならいいのかもしれませんが…。

頑張って、GPD Pocket 2 に顔近づけて見ることにします。