CHUWI Hi10X のキーボードでタッチパッドの一部機能をキャンセルする方法

2021年7月18日

注意!

いおぶろぐ所有のマシンは「CHUWI Hi10XR」なのですが、この「XR」が実は希少機種っぽいことと、基本性能は「X」と変わらないっぽいので、記事内では「CHUWI Hi10X」と記述します。

Hi10X純正キーボードのタッチパッド

タブレットである Hi10X を持っていても、ノートPC的に使うなら純正キーボード接続しっぱなしで使う方も多いかと思います。いおぶろぐもその一人。

このキーボードはつくりも悪くなく、いおぶろぐも気に入っているのですが、タッチパッドの位置だけがちょっと微妙。

親指がタッチパッドに触れそう…(演出)

キー入力に熱中していると、親指がタッチパッドに触れてしまい、変な位置に想定外の文字が挿入されたり、あるいは別のウインドウが手前に来てしまったり、全ウインドウが閉じてデスクトップが表示されたり…など、世間では結構な惨事を引き起こしたりしている模様。

なのに Hi10X のコントロールパネルには、タッチパッドの設定がないんですよね…。

これに業を煮やして「タッチパッド自体を使用不可にする」というワザを紹介する英語のYouTube動画が上がってたりしますが、ワザも何も、Fn+F9キーを押すだけ、という…😑

いおぶろぐも困っているものの、キー入力中の意図しない入力というよりは、タッチパッドのジェスチャ入力が意図しない動きをするので困っているのです。タッチパッドは使いつつ、一部の誤認識だけをどうにかしたい!

ジェスチャの誤認識

最近のWindowsノートPCのタッチパッドでは、以下のジェスチャは基本搭載なんですかね?

  1. スクロール(2本指で上下)
  2. ピンチイン、アウト(2本指を広げる、縮める)
  3. エッジスワイプ上から下へ(デスクトップ表示)
  4. エッジスワイプ右から左へ(通知表示)

Hi10Xでもすべて使えます。

ジェスチャ例。上の段の赤囲いが「2本指」、下の段のが「ピンチアウト、イン」。

「エッジスワイプ上から下へ」は意図して使うことはほとんどなく、キー入力中に意図せずデスクトップが表示されてしまう事象で、この記事冒頭で紹介した件ですね。いおぶろぐも結構な頻度で遭遇してそこそこ困っています。でも「エッジスワイプ右から左へ」は意図せず発生することもなく、普通に便利に使ってます。

さらに困っているのは「スクロール」と「ピンチイン、アウト」。ブラウザ閲覧中、いおぶろぐはスクロールしてるつもりなのに、途中からピンチアウトと認識されて表示が徐々に拡大されていたりします。

先日から Arduino プログラミングを始めたのですが、Arduino IDE のエディタも同じなんですよね。画面をタッチしてスクロール出来るならタッチでやるんですが、このIDEは画面タッチで選択状態になってしまうのが厄介…というかそもそもHi10Xのタッチパッドが「スクロールをピンチイン、アウトに誤認識しがち」なのがおかしいんだよね!!!

とはいえ設定で感度を調整することなどできない…ので、

  • ピンチイン、アウト
  • エッジスワイプ上から下へ

の2機能をキャンセルすることにしました。

AutoHotKey 登場

CHUWI MiniBook のときにもお世話になった、AutoHotKey を使用します。

公式ページwikiなどを参考にして、インストールしてください。そして、新たな .ahk ファイルを作成します。

#d::return
^+::return
^-::return
^NumPadAdd::return
^NumPadSub::return

この .ahk ファイルをダブルクリックすれば、AutoHotKey が起動し、タッチパッドジェスチャ(に紐付けられたキー入力動作)をキャンセルしてくれます。

注意点としては、「エッジスワイプ上から下へ」のキャンセルを実現するために「Windows+d」キー入力自体をキャンセルしているので、「Windows+d」キーを押してもデスクトップ画面表示になりません。デスクトップ表示をするには、タスクバー右端クリックするしかありません。

同様に「Ctrl+『+』/『ー』」キー入力での拡大縮小も出来ないので、Chromeだと上部右端の縦3点マークのメニューから拡大縮小を選ぶしかありません。

逆に言えば、「別の方法」でその機能を実現する手段は残っている、ということです。

ピンチイン、アウトがなぜか強力…

「Ctrl+『+』/『ー』」キー入力については、フルキーとテンキー側の『+』『ー』キーに割り当てられたキーコードが別らしいので、両方に対応した .ahk ファイルの内容にしたつもりです。

が、スクロール中の意図しない拡大縮小はだいぶ防げているものの、止まった状態でしっかりとピンチイン、アウトを行うと、拡大縮小されてしまいます。

このジェスチャの時、Windowsに一体どんなキーコードが発行されているんだろう…不思議だ…

とはいえ、意図しない拡大縮小はほぼ防げているので、とりあえずこれで運用してみます。

完全にピンチイン、アウトをキャンセルできる .ahk ファイルの書き方をご存知の方、いらっしゃいましたら教えてください…