auから「ケータイプラン」登場!だけど事実上の値上げ?

2022年6月5日

ぷりペイド移行先検討」は、au「ぷりペイド」を長年使っていた義母が、ぷりペイドサービス終了にともない、同じくauの「VKプランS(N)」に同番移行する、という結末で幕を閉じました。
そしてその過程で「ぷりペイドの受け皿プラン(≒安価なケータイプラン)がない」というのは、いおぶろぐが再三言っていたことでした。

そんなauから、その名も「ケータイプラン」が出るらしいです!
ぷりペイドの受け皿となる、安価なケータイプランなのでしょうか?
検証してみました!

au「ケータイプラン」詳細

「au PAY カードお支払い割」を効かせれば、基本使用料1078円(税込)。
通話料は22円(税込)/30秒。

いおぶろぐで何回も紹介した、VKプランS(N)と比べても、若干とはいえ安くなってる?
そして「ケータイ」を冠したプランが出て喜ばしい限り。

…でも本当に安くなったかな?
念のためVKプランS(N)のお値段も確認しておきましょうか。

au「VKプランS(N)」の詳細

「au PAY カードお支払い割もしくは2年契約N適用時」同士で「VKプランS(N)」と「ケータイプラン」を比べれば、「ケータイプラン」の方が19円安いですね。
そして通話料も両者、22円(税込)/30秒、で同じです。

ですが、VKプランS(N) には無料通話1210円分が付いている。

ってことはつまり、
ケータイプランはVKプランS(N)と比べて約1200円の値上げってことじゃね?

料金シミュレーション

わかりやすいように、具体例で示してみましょう。

条件は、「ぷりペイド移行先検討」でやっていたものと同じにします。
すなわち「高齢の親に持たせる」または「受信中心」用途で「受信が多めだけど発信もある程度する」というものです。
ネットどころかLINEも使用しない、テキストのやり取りはSMS(ショートメッセージ)で、という前提です。

  • 発信:5分×4回
  • SMS:10通
  • ユニバーサル料:5円(多めに仮定)
プラン名基本使用料等通話料SMS送信料ユニバーサル料等合計料金/月年間総額
au・VKプランS(N)10973351,13513,620
au・ケータイプラン10788803351,99623,952
ぷりペイド移行先検討」では税抜価格で計算していましたが、税込価格での計算としています。
SMSは70文字までの料金で計算しています。

このシミュレーションではそもそも1200円分の通話をしない想定なので、上で言ったような「1200円の値上げ」にはなりませんでしたが…。
VKプランS(N)では、上記条件の通話料をすべて無料通話分で賄えていたんですが、ケータイプランでは無料通話がないため、通話料はすべて負担せねばなりません。その結果、合計料金が約2000円/月、にまで上がってしまうという結果に。

auも「ケータイプラン」と言っても「お安いケータイプラン」とは言ってないもんなぁ…。

まとめ

「ケータイプラン」と銘打っているから即「お安い」プランではない、ということですね。

かつてシミュレーションしましたが、povo2.0の方が安いんですよね、このシミュレーション条件だと。
(ケータイプランどころか、VKプランS(N)さえ、povo2.0に実は負けてるんですがね…)

仕事とかで発信受信ともに通話バリバリ使う人にとってはお得な可能性もありますが、ほぼ受信な条件下だと、「ケータイプラン」とはいえお安くはありません。

「ケータイ」という文言だけ見て、焦って契約してしまわないようご注意ください。