骨伝導イヤホン Aftershokz TREKZ AIR を使ってみた話
前回は骨伝導イヤホン Aftershokz TREKZ AIR を購入するまでの話をしました。
今回は「実際どうなのよ?」の部分のお話です。
開封
まずは開封。やたら針金やらテープやらで台座に留まっているので、それぞれ慎重に外します。
本体、そしてケースも同梱されています。
マニュアルは多言語化が極まってます…
何とか日本語を探し出して読みます。
鳴らしてみた
さて、マニュアル通りにiPhoneとペアリングして使ってみます。
装着の仕方は、まさにパッケージの通り。耳の少し前方を Aftershokz でアタマを挟み込むようにします。
再生▶
あー…なるほど、こういう感じね…。
イヤホンからの音は、まるで耳の前方に小さいスピーカーがあるかのように聞こえます。骨伝導だからといって、頭蓋骨がしびれる感じがするとか、そういう違和感は全くありません。
ですが、耳を塞いでいないので当然ですが、外部の音が聞こえます。それを押しのけてイヤホンからの音が強調されて聞こえる…わけではありません。普通に外部の音とイヤホンからの音が聞こえます。
骨伝導は骨の振動を通じて音を聞くわけですが、骨を振動させているということは、「骨スピーカー」状態なわけです。骨から空気へも振動が伝わって、要するに「音漏れ」します。耳に聞こえる外部の音を遮断するようにイヤホンの音量を上げると、自分の耳には大きく聞こえますが、当然「音漏れ」音量も大きくなります。
これは現在の技術ではまだ避けられないようです。オーバーヘッドヘッドフォンのように、完全に外界の音を遮断して音だけを楽しみたいのであれば、素直にオーバーヘッドヘッドフォンを買いましょう。骨伝導イヤホンは今のところ、屋外でのランニングなど、外部の音にも気を使いつつ音楽を楽しみたい、というシチュエーションで使用するべきもののようです。
使ってみた
ジムに行って、ランニングマシン上で使ってみました(いおぶろぐのものではないのですが、了承を得て…)。
頭に挟んでいる部分がずれることもありませんし、ネックの部分がぴょんぴょん跳ねる、ということもありませんでした。まだ使用時間が短く慣れてないため「ずれないかな?ずれちゃわないかな?」と気にして頭や肩に力が入って余計疲れてしましたが、慣れていけば問題なくなると思います。
気にしてた音漏れも、ランニングマシンが2、3台も動いていれば、その騒音でかき消されます。朝一で自分一人だけ、とかいう状況でなければ気にする必要もないでしょう。
気になった部分
ハードウェア的に気になった部分はコレ↓。
充電はmicroUSBで、充電口にはフタが付いているのですが、これが固い。結構力を入れてめくらないとUSB刺せない…。根元が浮いて、開けやすくなるタイプとかもありますが、防水機能との兼ね合いなのか、この機種はやたら根元が固くくっついています。まだ新品だからなのかもしれませんが、慣れて柔らかくなってきたらきたで破れたりしない?…とちょっと心配してしまう作りです。
(いい意味で)驚いた部分
パッケージは日本語だったけどマニュアルは多言語だったし、ハードウェア的にはすべて同じなのかと思ってましたが、電源ON/OFF時やペアリング時などの音声案内は日本語にローカライズされていました。用意されているすべてのメッセージが日本語化されているわけではないようですが、それでも感心しました。
まとめ
パッケージを見ればわかる通り、そもそも運動中に使用されることを想定しているので、ジムでの使用には適していると思います。走ったりすると、カナル型イヤホンでもイヤーピースを選ばなければ落ちることも多いので、普段はカナル型って人も、ジョギング時は骨伝導イヤホン、というように使い分けてもいいかもしれません。
ですが音漏れは、購入前に想像していたよりは大きく、確実に「朝の静まり返った電車内」では使えない音量です。
要するに「運動するときに使うにはもってこいだが、それ以外に使えるシチュエーションは少ない」ってことですね。
今回紹介したAftershokzでも性能ごとにいくつか商品ラインがありますし、ショッピングサイトを覗くと骨伝導イヤホンは結構数があります。骨伝導イヤホンが気になった方は、お財布と相談しつつ、試してみるのはいかがでしょうか。
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