Gotogate からチケット代を回収できた話(3)~カード会社の力は強し~

2022年9月7日

2021年夏、旅行サイト経由でLCC「ピーチアビエーション」の航空券を購入したものの、「まん防」発出を鑑みてキャンセル。
その後4か月経ってもキャンセル分が返金されないため、航空券予約サイト “Gotogate" の問い合わせ窓口へ電話してみるも、日本語OKだと聞いていた窓口は英語オンリーだったため問い合わせできず。
このままでは埒が明かないので、クレジットカード会社に問い合わせることにした。

…というところまで、記事にしました。
その続きです。

カード会社の力を借り、回収作戦始動

2022/01/13

クレジットカード会社(いわゆる「イシュアー」)へ問い合わせをする前に、Gotogateの「マイページ」から、往路分の予約を「キャンセル」してみた。

「イシュアー」とは?

クレジットカードを発行する会社のこと。
日本では、例えば以下のような会社がメジャーである。

  • 三井住友カード株式会社
  • 三菱UFJニコス株式会社
  • 株式会社クレディセゾン
  • イオンクレジットサービス株式会社
  • 楽天カード株式会社

…というか、すでに日程が過去になっている予約が予約として生きている、という状態がおかしい上に、すでに gotogate.com のメールアドレスから「払い戻し受付完了のお知らせ」というタイトルのメールまで届いているんですけどね…。
そんな状態だけど、キャンセルの「リクエスト」は受け付けられたようで、

リクエストを確かに受信致しました。

という一文の入った自動返信メールが返ってきた。
これはつまりGotogateが航空会社に「このチケットをキャンセルして!」という要求(リクエスト)を今から行う、ってことだな。

すでに日程が過去、かつキャンセル自体も行われている航空券にキャンセルリクエストが出来るとも思えないし、実際何の返答もなかった。

2022/01/24

カード会社のコールセンターに電話。
Gotogateの名前は出さず、返金されない旨を伝える。
1ヶ月を目途に調査し、必ず何らかの連絡はいただけるとのこと。

2022/02/02

2週間経たないうちに、1月とは別の方よりお電話いただく。
そして曰く、いおぶろぐ自身がGotogateとやりとりを開始する必要があるとのこと。
具体的には、Gotogateの「問い合わせフォーム」から「最後通告」メッセージを送信すべきだ、と。
最後通告とはつまり、「国際ブランドに対し、異議申し立てを行う!」という表明ってことですね。

「国際ブランド」とは?

決済システムを世界中で利用できるビジネスモデルとして提供するブランドのこと。
VISA、MasterCard、JCB など。

この後1時間くらいかけて、担当者から「最後通告」メッセージの例文(英語)を電話越しに聞き取ってテキスト化した。
…なかなかの大変な作業であった…。

2022/02/03

Gotogateの「問い合わせフォーム」から上記の英文を送信し、そのスクリーンショットをカード会社へ送信した。
参考までに、その英文を掲載しておく。

To Whom it may concern,

I booked a round trip NRT-NMB(Flight 08/07/2021-08/10/2021) and paid **,***JPY and **,***JPY on 07/21/2021.
And then, I cancelled those flights on 08/04/2021.
I was told would get a full refund(both), Although, There ware NOREFUNDS at all. So that I sent messages several times.
When I asked Peach Aviation about those refunds, They said that those tickets ware already cancelled and refunded.
I sent messages on 01/13/2022 and 01/20/2022 at GOTOGATE's website. However NOREPLY!!

I will ask my credit card company to do DISPUTE to (国際ブランド名).
(io-blog)
02/03/2022

Gotogateから返答あり

2022/02/05

Gotogateから、「(1予約当たり)3600円払えば航空会社からの返金を支援してやる」とのふざけたメールが届く。

とはいえ、今にして思えばこの文章は100%ふざけているとも言い難い。
例えばJALのホームページを見ると、航空券のキャンセルには取消/払戻手数料が必要である。

出展:https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/charge/

ただこれは、実際に航空機を運行する会社が必要とする手数料だから納得できるが、予約サイトが(しかも1区間あたりで考えたら数倍の)手数料を取るというのはどうなのか。
ましてや今回はコトがコトだけに、航空各社とも手数料無料でのキャンセルを表明している。

さらに、文中の「航空会社からの返金を支援」という表現を見るに、このテンプレメールは航空会社からの返金が滞っていることが前提であり、

こいつ、俺が送ったメール読んでねぇな?

(あるいはこっちが英語ネイティブじゃないと踏んで、諦めを促すために意図的に引き延ばしにかかってる?)

2022/02/08 AM

上記のふざけたメールに対してどう対処すべきかカード会社に電話。

担当者曰く、
このメール以降に、例えば「カード会社への異議申し立てを取り下げてくれ」的なメールが来るかもしれないが無視してよい。
ルール的には、クレジットカードの「国際ブランド」が返金要求してGotogateの反論がなければ2か月半で自動的に返金される。
それより前に、例えば3600円×2の手数料を引いた額をGotogateが自主的に返金するかもしれないが、そうされたらそれ以上の(=手数料分の)返金要求は無理。
とのこと。

ただし、本来であれば返金要求は120日以内にすべきもの、とも言われた(だから今回の件は取り戻すのが難しい、というニュアンスではなかったが)。

Gotogateが予約をキャンセル扱いに

2022/02/08 PM

午前中にカード会社とやり取りしたことを知ったかのような絶妙なタイミングで、

Covid-19の状況により、予約番号 ****** のフライトはキャンセルされました。

という書き出しのメールが正午少し前に、続いて

こんにちは(いおぶろぐ),
お客様の *****.** JPY の返金を処理しました。お客様のアカウントに5営業日以内にお届けします。

というメールが17時少し前に届いた。
この予約番号は往路分のものであり、金額は、往路分の航空券代金から3600円引かれた値段である。

さて、このまま素直に返金、となるのでしょうか。
もう1回、続きます。